中学受験でカンニングや答え丸写し 子供にかける言葉や対応 叱らない
我が子がカンニング!
母は怒り狂うでしょう。こんな子に育てた覚えはないと言うでしょう。
でも、叱る必要はありません。なぜなら子どもは、カンニングや答え丸写しは悪いことというのは知っていてやっているからです。
カンニングは親へのメッセージ。何を伝えようとしているのか、子どもの声が聞こえるまで待つしかなく、親は一言も発する必要がありません。
私は、取り乱し、怒り狂い、最低だと罵り、出て行けとも言いました。
そして、塾に何度も相談し、カウンセリングも受け、子育て本を一日10冊のペースで読みなおし、ネットや受験ブログを読み漁り、あらゆる神社へお参りに行き、母の墓前に行き助けを乞いました。
その結果「何もしないで見守る」が正解でした。
このことは私にとっては信じがたく、しかも何も言わないでいることは私の最も苦手な行動でしたし、
火に油を注ぐことになってしまった、私の娘への叱責や罰。
ここに来てくださった読者の皆様、私と同じことを繰り返さないでください。
そして苦しまないでください。
中学受験でカンニングや答え丸写しはあるある 子供にかける言葉や対応
もくじ
- 中学受験でのカンニングは誰もが通る道
- カンニングは叱らない 効果がある方法とは
- カンニングや答え丸写しなどが生じたら、この本
- カンニング最悪なのは親が「気づけない」こと
- カンニング防止は解答の取り扱いが大事
- 子どものウソは中学受験のせいではない
中学受験でのカンニングは成績ではなく心が原因
中学受験とカンニングは、ポテトとチーズバーガーのように「セット」であるということを心にとめておくことが大事です。
ドラマ「二月の勝者」でも、講師が言っています。
「この時期のカンニングはぶっちゃけあるあるなんですよね」
おそらくどの親も、子供がカンニングしたらもちろん怒り狂うでしょう。
私は娘の中学受験から、すっかり怒りんぼ母さんになっていたので、もれなく娘のカンニング事件では怒り狂い後何日も尾を引き鬱のようになりました。中学受験 母親のうつ・イライラ・ストレス・疲れた時は
「中学受験・カンニング」で検索しますと、出てくる、出てくる、家庭教師や塾講師のアドバイス。
ありふれた出来事なのですね。
検索で「カンニングと受験」があまりに多くがヒットした割には、カンニングパターンは結構ワンパターン。しかも、カンニングしてしまう層は下位層だけではなく、成績上位層にもありうる現象なのです。
このカンニングは、塾の小テストや家での問題集と過去問での答え丸写しなどの不正が主です。
私は、娘のカンニングのことで塾の先生に面談を申し込もうとしたらあっさり「様子を見ましょう」と断られてしまいました。
親としては一大事なのに、先生のカンニングに対するリアクションがなさすぎて、ずっこけました。
つまり、カンニングはあるある過ぎて対応するのに価しない。
特に過去問演習では、あまりにもできずに思わず答えをうつしてしまうらしいです。
赤本には問題のすぐ後ろに答えのページがありますし、「できごころ」起こしやすいです。
自力でやったかどうかは生徒の提出した解答用紙を見れば「秒」でわかるとのことでした。
カンニングは叱らない 効果がある方法とは
通っていた塾では、カンニングが発覚したときには本人や親には「指摘をしない」体制をとっているそうです。
その子を10分ほど残して、ほかの話題「最近どうだ」と聞いたりして「クラスが落ちて悔しい」などと気持ちを吐き出させるだけ。
気持ちを吐き出させただけでもうカンニングをやらなくなるケースがほとんだそうですが、これには驚きました。
「気持ちを聞いてあげるだけで、問題行動が止まることが多い」
子どものカンニングをしたときの気持ちはどんなだったのでしょうか。
とくに③が多いのです。
✔できなくて焦る
✔疲れた。早く終わらせたい
✔お母さんを喜ばせたい
私の失敗は、気持ちを汲むことを一切せず、不正行為にスポットを当て、「中学受験であんな正直ないい子が変わってしまった。受験は失敗だった。」とただ絶望しました。
娘はカンニングを断固否定。巧みな嘘に嘘をかさね、しらばっくれたのです。娘の心は癒されることもなく、固く閉ざされてしまったのです。
受験でのカンニングや答え丸写し問題 おすすめ本
安波京子先生が、中学受験をしようとしていることに対してすごいよ!素晴らしいよ!とたたえ、その理由が書いてありますので、ぜひお子さんに読ませましょう。
カンニングでダメなのは親が気づけないこと
我が家の場合は、算数の宿題の自己採点でカンニングに気づきました。
文章題だったのですが、娘は文章題の式を立てるときにかっこを使わずにこまかく何個も式を書く癖があります。
それなのに、大かっこまで使って大きな一つの式が書いてあり、大きなマルが付いてます。
「100%クロだ!」すぐ気が付きました。
もしなにもかも塾に丸投げしている場合は、そんなところにも気づけませんよね。また、
「わが子を疑うなんて!」
「絶対あの子はそういうことをする子ではない」
と、チェックさえしない親御さんもいらっしゃいます。
でも、ここで親がチェックを行うのは、単に「不正を見破る」目的ではありません。
お子さんが精神的に追い詰められていないかを見つけてあげることが目的です。
見つけられれば、私のように怒り狂わず、お子さんの感情を聞き出して癒してやることができるのです。
もし、親が気が付かないでそのままにしてしまったら恐ろしいことだと思いませんか?
カンニング防止は解答の取り扱いが大事
そこに答えがあるから、思わず見てしまう。
人間はそんなものです。
だったら、単純です。解答は手に届かない場所にありさえすれば良い。
「いくら目の前に答えが置いてあっても見ないという正直さを教育するべきでは?」
それはとりあえずおいておいて、今は中学受験一点に集中で、その教育はあとで仕切りなおすことにしましょう。
ちなみに、解答は宝さがしゲームみたいに、米びつや冷蔵庫などに隠さないほうがいいですよ。
お子さんが探しまわって時間が無駄になります。
母がバッグに入れて持ち歩くことをお勧めします。
塾から配布になった問題集は別冊解答をすぐに回収します。
赤本(過去問)は、問題のすぐ後ろに解答が来ていますので、カッターで切り取ります。
ワーママさんは、お子さんが問題集を解き終わった頃に必要な解答個所をスクショで送るという手があります。
手間がかかりますがとても大事です。
子どものウソは中学受験のせいではない
中学受験で子どもに精神的なプレッシャーがあり、不正をさせているのではないか。
こう悩んで、中学受験をさせることを後悔する親がいます。私がそうでした。
中学受験しなかったとしても、小学生のこの時期は、親の財布からお金を抜き取る・ウソをつく・低学年に意地悪なことを言うなど様々な問題があります。
ただ、気が付いてない親が多いため、中学受験の子にばかりスポットが当たってしまいがちなだけです。
実際は受験だろうが非受験だろうが、13歳前後の思春期入り口の子どもにこのような問題はつきものです。
中学受験でカンニングや答え丸写し 子供にかける言葉や対応 叱らない【まとめ】
- 中学受験でのカンニングはつきもの
- カンニングしたらどんな気持ちでやったのかを理解する
- 叱るよりももっと悪いのは親が「気づけない」こと
- カンニング防止には解答の取り扱いが大事