中学受験をやめたい・やめてよかったケース

中学受験

中学受験をやめたい、やめさせたい。

そんな場合もあります。 
中学受験をやめれば地元の公立に行くことになります。進学できないわけではないのです。

私は、中学受験を経験した母でもあり公立中の講師でもありますので、中学受験に向かう親御さんから相談を受けることが多くあります。

6年生の5月ごろ、塾の夏期講習を申し込書が来る頃でした。
「難関には受かりそうもないので受験をやめようかどうか迷っている」とお母さまに相談されました。

「迷っている」ということは、やめないことでのメリットも見えているわけですよね。
やめることで生まれるメリットやデメリットを全部書き出して、比較してもらいました。
するとデメリットは大したことはないとわかり、この親子はすっきりした気持ちで受験をやめることができました。

「やめる」という結論は「あきらめ」「退散」のような気がして後ろ目がたい気持ちになります。

でも、「中学受験をやめる」ことは、ただ参戦を3年後(高校受験)に延期するだけなのです。

中学受験をやめるかやめないかの決め手、決断のタイミング、やめることで生じるメリットとデメリットについてまとめます。

中学受験をやめさせてよかったケース

もくじ

  1. 中学受験をやめるメリット
  2. 中学受験をやめるかの見極め
  3. 中学受験を辞める時の塾の対応
  4. 中学受験をやめられない理由
  5. 中学受験をやめるタイミング
  6. 私立に行っても公立に転校する子も毎年いる

中学受験をやめるメリット

  • 高校受験のときに、中学受験での後悔をばねに頑張れる
  • お金がこれ以上かからない(夏期講習以降の費用は、今まで以上)
  • 家計が助かる 私立中の3年間の学費300万円にたいして、公立中は無料。

中学受験をやめるかの決断

精神的負荷に負けている・明らかにやる気がないし、受かろうという気持ちもないといったお子さんの様子は一時的な場合もありますので容易に、やる気がないならやめようと決めないほうがいいと思います。

私も何度も子供に言ったセリフです
「やる気がないならやめなさい!」

でも、冷静になった今思うのは、大人になったって「やる気」をずっと持続させることは難しいですよね。
ときにはやる気がなくなったり、急にモチベーションが上がったり感情は揺れ動くものです。

行きたい学校(行かせたい学校)が具体的に決まっていて、そこを目指すために中学受験の道に入ったご家庭は、「脈がなくなったら」やめるという選択をする場合は多いです。

そのためには、あらかじめ「線」を引いておくことだと思います。
模試の偏差値でこの線を一度も越せなかったらやめると決めておくとよいです。

塾は「伸びるのはこれから」という決まり文句を言い続けます。
でも、娘の言っていた塾では、この時期からの下克上は存在しませんでしたし、見たこともありません。

上位層の中での入れ替わりや、中間層の中での入れ替わりなど、細かい中での入れ替わりは確かに置きます。
でも、中間層が上位に行くという急展開は、ありません。

その根拠があります。

夏以前の塾のテストは「範囲のあるテスト」でしたね。

たまたま得意な単元や、たまたま勉強した単元で上位に行く場合が大いにあり、塾内偏差値が20もアップ!なんて現象が起こりました。
これを一度体験した親子は、「期待」してしまうのです。

ところが、夏以降のテストはすべて「総合評価」です。
範囲は「全範囲」で、今までとは違います。

そのため、「奇跡」はありえません。

私もかつて、わが子に奇跡を期待した親です。
あの時の自分にいってやりたい。

中学受験をやめる時の塾の対応

中学受験をやめようかと悩んだときに、おそらくまずは塾に相談すると思います。

塾というものは、「やめる」ことを匂わせるだけで対応がちょっと丁寧になったりするものです。
でも、これは一時的なことです。
塾生徒を一人失うことは、塾にとってはかなりの損失です。
親身に相談に乗ってもらっているような気がして、まだ続ける気にさせられます。

「〇〇くんを最後まで見とどけさせてください」
なんていう決まり文句をきっといわれるでしょう。

でも、本当はいかに引き留めて、塾の利益を出すかを一番に考えていることをお忘れなく。

中学受験をやめられない理由

「中学受験をやめたいけどやめられない」
その大きな理由に2つあります。

・今までの努力と塾費用が無駄になる。
・成績は悪いわけではない。

確かに成績が「全く脈がない」ということであれば退散するにも、踏ん切りがつきますよね。
でも、「悪いというわけでは、ない」という場合は期待が半分のこっています。

私は、少なくとも受験生にやめるかやめないかの「迷い」があるうちはまだやめるべきではないと思っています。

やって後悔するのと、やらないで後悔するするのとでは、やって後悔するほうが気持ちの整理がつきやすいものです。

お金は確かにもったいないですが、時間は取り戻せませんからね。

もう一つ、私への教訓でもあるのですが、
「怒った勢いでやめない」
うちの娘の受験時代は、怒ってない時があったっけな?というくらい私のイライラ加減はひどかったです。

「成績表をみて、親が怒って即やめさせる」
ということはあるあるです。

でも、「決定」は怒りが収まって冷静になるまで待ってみてください。
感情が高ぶっているときに、勢いでこんな重大な判断をすべきではないと思います。

中学受験をやめるタイミング

中学受験をやめる「きりの良い」タイミングは2回あります。

✅6年生のカリキュラムが始まる2月。
✅夏期講習の申し込み前です。

中学受験の塾では、6年生の新学期は5年生の2月に始まります。
つまり学校よりも早く進級するのです。

そしてこの2月からは通塾時間が増えてきますし、内容も濃いものにがらっと変化します。塾は夏までに小学校6年間の課程を終わらせたいからです。

そして塾では、夏休みのカリキュラムが別途に用意されています。
昼と夜のお弁当を2つもちで塾に行く場合もあるくらい、夏はぎゅっとつまったスケジュールです。

合宿もあります。夏だけの塾の授業料は1年分にも相当します。
そのような「受験どっぷりな夏」に飛び込むのか、やめるのか。

この厳しい夏を塾で過ごしてしまったらますますやめるきっかけがなくなります。

実際、娘の塾でも生徒は、夏のタイミングでかなり入れ替わりました。このタイミングで転塾してくる子も多くいます。

私立に行っても公立に転校する子も毎年いる

筆者は公立中学校に勤務しておりますが、たまに引っ越してきたわけではない転校生が来ます。

つまり、私立中に受験で入ったけど合わなくて公立に入りなおすのです。第一志望にはいれた場合はあまり起きない現象ですが、第二志望以下ですとその学校を好きになるのに時間がかかる子がいます。

そうなってしまうのであれば、むしろ最初から公立中に入ってしまったほうが良いですよね。

【まとめ】中学受験をやめる やめてよかったケース

  • 中学受験をやめるかの判断は塾に相談しても無駄
  • 中学受験をやめるかの判断は、怒っているときにしない
  • 中学受験をやめる良いタイミングは2回ある