過去問分析シートの作り方 中学受験偏差値50以下の場合

中学受験

中学受験で、過去問から志望校の傾向と対策を探すのは親の役目です。

御三家なら、情報が出回っているので困りませんが、中堅以下の学校は情報がありません。 親御さんが調べるしかありません。

筆者こんどうの娘は、直前期に偏差値が爆下がりしました。
下がったことで本人のやる気も爆下がりし、悪循環のスパイラルに陥ったのです。あのままでいけばおそらくどこにも受かっていなかったかもしれません。

私が入試問題の傾向と対策の洗い出しを徹底的に行いました。出題されない問題がわかると、不必要な勉強を捨てることができ、効率がぐっと上がりました。つまり、私は時間を作り出したのです。

とくに難しくありませんが、根気は必要です。
過去問を購入したら、すぐに始めましょう。

過去問分析シートの作り方 中学受験偏差値50以下

もくじ

  1. 親が傾向と対策分析するメリット
  2. 志望校対策クラス 偏差値50以下の場合
  3. 過去問から傾向と対策を絞り出すのは親の役割

親が傾向と対策分析するメリット 過去問

志望校の問題傾向がわかれば、宿題の問題集でもプリントでも、志望校対策クラスでやる内容も、「やらなくよい」ことをどんどん捨てることができます。

中学受験のドラマ「二月の勝者」の8話に、志望校をあきらめかけた親御さんに塾講師がアドバイスをしている通り、過去問の分析によりここ数年出題されてない単元を見つけることができます。

たとえば国語では、詩が絶対出る学校があったり、文学史は出ないという学校など、かならず「クセ」が見えてきます。
毎年同じ教師陣が作問するからです。

✅やらなくていいことがわかってくると、時間に余裕が出てきます。

ただでさえ、偏差値50当たりの子は穴だらけ。 

あれもやらなくては、これもやらなくては、という状態が少しは軽減されるだけでも親も子も精神的に全然違います。

不思議なもので勉強の負担が減ると、子供の気持ちにも余裕が出て過去問でももうちょっと点数が取れるようになってきますよ。

出ないものは捨てるのが偏差値50以下の鉄則

第一志望と第二志望の出題の傾向が似ているとありがたいのですが、うち子の場合は2つの学校の傾向はちょっとずれがありました。

それでも数字として洗い出すと「ここは、余裕があったらやろう」というものや、「絶対やったほうがいい」というものの2種類が明確になるのでやはり有益です。

たとえば、うちの子の受ける学校の算数は、過去5年でニュートン算はたった一度しか出てないのです。同じく、理科では地層は出ていない!それらを、大喜びで捨てました。

また、第一志望校の理科では「実験器具」の問題がどうやら好きな学校だったので、そちらの対策はばっちりできました。

志望校対策クラス 偏差値50以下の場合

「傾向と対策は、塾の志望校対策クラスで十分じゃないの?」

そう思いたいですよね。
通って価値があるのは、トップ校の志望校対策クラスだけです。傾向と対策はいろいろな人が研究しているし、情報がでまわっているので的が絞られているからです。

半面、偏差値50当たりの学校の「志望校対策クラス」はあまりにも幅が広く無駄に感じます。
男子校と女子校で分けただけの輪郭のはっきりしないぼんやりしたクラスが、偏差値50当たりの「志望校対策クラス」。別名「その他大勢クラス」とも言われます。

秋は親が盲目になりがち。私も例外でなく、塾の策略にひっかかり高い授業料だしてこのオプショナルを申し込んでしまいました。

偏差値50以下のわが娘には何の結果ももたらしませんでした。まあ親はこれで安心を買ったわけですが。

娘の受験が終わって、一番後悔しているのは、私が過去問分析を早めに済ませ、家庭学習でわが子のペースでやらせればよかったということです。
そうすれば、娘の負担・出費・親子バトルも劇的に減らせたことでしょう。

過去問から傾向と対策を絞り出すのは親の役割

1冊の赤本を購入すると、1冊に過去5年分の入試問題がが載っています。

5年分と言っても、1年につき3回分の試験が載っているので、合計15回分の試験が入っているわけです。

傾向と対策調査は、過去問のこの15回分を4教科分分析することです。
教科ごと、単元(算数なら、水槽・図形・ニュートン算・・・など)を表にします。
この表に、どの単元が何回で出題されたのか数えて記入します。

すると、毎年出題されてる単元もあれば、過去5年間で1回しか出題されていない単元もあることにきがつきます。

私が書いた「傾向と対策」の回数を調べたメモです。
まさかブログを書くことは想定していませんでしたし、皆さんに公開すると思わなかったので、とても汚くて恥ずかしいのですが、こんなもので良いのだとわかっていただきたかったので載せました。↓

数えるにあたって、「大問」で出題されてれば5ポイント、語句の問題だけなら1ポイントといったように、正の字を書いて数えていきます。

そして数が多かったものを重点的にやり、過去数回というものは思い切って捨ててしまうのです。

偏差値50以下の過去問分析は親の仕事【まとめ】

  • 偏差値50以下では、やらなくていいことをいかに洗い出していくことが大事
  • 過去問の赤本は、子供にやらせること以上に「傾向と対策」に役立つ