中学受験 上位校じゃないと意味はない?中高一貫校のすすめ
「上位校じゃなければ進学する意味がない」
「第一志望じゃなければ意味がない」
中学受験に対してこのようなイメージを持つ親御さんは、多くいます。
第一志望校に合格できる子は、全体の約3割だと言われています。
つまり中学受験する7割は第二志望以下の学校に進学しているのです。
「中学受験は普通の子にこそ意味がある!」
と私は声を大にして言いたいです。
その理由を記事にしました。
中学受験をさせようかどうか、中学受験撤退をしようか迷っている親御さんに決断材料にしていただければ幸いです。
中学受験 上位校じゃないと意味はない?中高一貫校のすすめ
もくじ
- 中学受験をする意味ってあるの?
- 中学受験が向いているかを遺伝子鑑定するのもアリ
- 親野智可等 中学受験について
- 偏差値50の学校に期待するもの
- 中高一貫校のすすめ 勉強以上に大事なことを学べる
- 公立中のデメリット
- 公立中のメリット
- 私立中のデメリット
- 私立中のメリット
- 偏差値50以下の中学に進学する意味
- 面倒見のいい学校とは
中学受験をする意味ってあるの?
日本では5人に1人が中学受験をすると言われています。
学校によってはクラスに1人だったり、クラスの半数以上だったりと、地域性も大いにあります。
中学受験をせずに地元の公立中に進んだとしても、3年後には高校受験がやってきます。
受験を12歳でするか15歳でするかだけの違いです。
中学受験と高校受験では塾の費用もあまり変わらないと思いますが、高校受験のほうが塾無しの比率は高くなります。
小中の子(特に男子)はまだまだ幼いため、自分の将来のために勉強するというよりやらされ感で勉強するのは仕方がないです。
「親に叱られないために勉強する」
「ヤバイから勉強する」
これが大半です。
中学受験が向いているかを遺伝子検査するのもアリ
親野智可等 中学受験についての意見
次のような子は中学入試の受験勉強に向きません。まだ精神的に幼い。自己管理力が十分に育っていない。勉強へのモチベーションが持てない。元々勉強が好きでも得意でもない。でも、小学生ではそうだった子が、中学に入ってから伸びるケースもよくあります。その場合は高校受験で勝負した方がよい結果が
— 親野智可等 (@oyanochikara) May 10, 2022
偏差値50の子私立中に期待するもの
我が家の娘を私立中に入れた理由は、以下の3つの期待があってです。
✅6年間つきあう濃密な友人関係
✅部活に5年間打ち込める
✅能力が似ている子がだけがいるので授業効率が良い
難関校にギリギリ合格しビリの6年間を過ごすこともあり得ます。
偏差値に余裕のある偏差値50程度の学校で、自己評価が上がればモチベーションも生まれます。
中高一貫校のすすめ 勉強よりも大切なことを学べる
「中高一貫校の良さ」について、三輪田学園の吉田珠美校長先生(現理事長)が、学校説明会でのお言葉。
娘には、ぜひ絶対中高一貫校で学ばせたい!と決意したきっかけとなりました。
お友達とのトラブルは必然です。
絶交してしまうほどの喧嘩をしたり、いじめを受けたりいじめに加担してしまったり、、、。。
3年間だけなら、気まずいままに卒業していくことでしょう。
でも、6年間あれば、その人間関係を修復するところまでたどり着けます。
中高の6年間の成長は少女から脱皮する時期です。
中学生ではかたくなだった心も、高校生となれば「あのときはごめんね」と言える素直な気持ちが芽生えます。許す勇気も成長として芽生えてくるでしょう。
また、苦手なタイプの子や自分と正反対の子に、違う一面も発見することも出来るでしょう。
6年間一緒のメンバーと過ごすって、他ではなかなか機会がありません。
この時期に「物語のつづき」を綴れることがどれほど貴重なことでしょうか。
公立中のデメリット
- 常に中の下に合わせた授業
- 生活態度・授業態度に問題がある生徒が妨害になる
- SNSが盛ん・プレッシャーになることも
- 部活は中1と中2の2年間だけ
公立中には、九九や分数さえあやしい子と、常に学年トップをとる子が同じクラスに存在します。
公立では落ちこぼれを作ってはいけない方針のため、教師は中間層ではなく下あたりに合わせているため、高校受験で上位を狙う子は塾に行かざるを得ません。
意識の低い保護者もいるので、トラブルが起きたときの対処も大変です。
公立中のあるあるですが、スマホのルールがゆるく、SNSが盛んです。
SNS投稿に「いいね」をつけないと仲間外れにされるというようなプレッシャーで悩む子も少なからずいると聞いています。
公立中のメリット
- 多様性を早い時期に学べる
- 義務教育なので、授業料は無料
- 給食がある
- 小学校と同じような顔ぶれ
私立中のデメリット
- 人間関係の新たな構築
- 授業料・入学金が高額
- 通学に時間と電車代がかかる
- 提出物やルールなどに厳しい
- 高校受験がないたま途中でダレることもある
中高一貫校は、進み具合が早く、3学期には次の学年の内容に進みます。例えば中3の2学期から高校の単元「数I]に入ります。
私立中のメリット
- 中高一貫校だと部活が高2までコンスタントにできる
- ルールが厳しい(スマホやライン)
- 人間関係を6年間はぐくむことができる
- 同じような能力の子が集まっている
- 特別講座が充実している
- 高校募集のある一貫校の場合、中学で入ったほうが入りやすい偏差値である
偏差値50以下の中学に進学する意味
私は、「偏差値50以下の子にこそ中学受験は意味がある」と思っています。
徳に中高一貫校においては、就職の際企業が履歴書で注目され始めています。
優秀な人材の取りこぼしがないようにです。
大学もAO入試で入った高学歴の子よりも、中高一貫校の子のほうが優秀な場合があるのをわかりだしたのです。
「偏差値50以下の学校にしか受からなかった」
と嘆く親御さんに言いたいです。
第二・第三志望に進んでもハッピーな学生生活は送れます。
「こっちで良かった!」と心から思える日が来ます。
おおたとしまさ 入れる学校が幸せな受験
中学受験をするのなら、親がべったりつきっきりにならず、そのぶん偏差値が多少低くなってしまってもそれを良しとして本人の頑張りで入れる中高一貫校に入り、そこで豊かな思春期を過ごすことが、私のおすすめです。#21世紀の男の子の親たちへ
— おおたとしまさ (@toshimasaota) July 13, 2021
面倒見の良い学校とは
偏差値50以下は「面倒見の良さ」をうたっているところが多いです。これについては詳しい記事を書きました。
中学受験 上位校じゃないと意味はない?中高一貫校のすすめ【まとめ】
偏差値50以下「普通の子」にこそ、中学受験の意味がある!!