中学入試 学校選び、併願校決めで失敗と後悔
中学受験をしようと決まったら、志望校決めになります。
第一志望が最初から決まっているご家庭も、第二志望つまり併願校を決めなくてはなりません。
広い選択肢の中からしぼるには、まずは8つの条件を意識して候補を出していきます。
*ここでは受験スケジュールのかぶる・ぶらないを意識しないで決めます。第二志望は受験スケジュールで変更することが大いにあります。
*学費は記載されている金額でも、実際は研修プログラムやオプショナルなどで追加になり、かかる金額が大幅に変わるため意識しません。
中学入試 学校選び、併願校決めで失敗と後悔
もくじ
- 男女共学か別学か
- 偏差値
- 通学時間
- 施設の充実度
- 中高一貫校か高入ありか
- 部活
- 志望校は校長で選びなさい
- 面倒見の良さ
- 制服のかわいさ 女子あるある
志望校決め 男女共学か別学か
「男女共学か別学か」で迷っている方は詳しい記事を書きましたのでぜひご覧くださいませ。
私立中併願校決め 偏差値
「偏差値に関係なくあこがれの学校を目指しなさい」
ほとんどの塾では、このように言います。
塾は勉強を教えてくれるところ以前に「夢を売る」ところです。
はい。私ももちろんこの言葉に、もれなく夢見るママでした。
時間に余裕がある場合は夢みることもわるくありませんが。
偏差値50近辺にありがちですが、第一志望がチャレンジ校なら第二志望に行く可能性大です。
「偏差値表とにらめっこするな」
受験界の有名人おおたとしまささんもそうおっしゃってます。
いや、いや、偏差値50以下なのです。
偏差値表を暗記するほど見なくてはなりませんよ、そんな理想論なんて言ってる場合じゃありません!
私は、偏差値表とにらめっこしすぎたせいで、いまだに眉間のしわが消えません。
私立中併願校決め 通学時間
「乗り換えアプリで調べて通学時間が1時間以内だ、通える距離だ!」
というのは早合点です。
時間だけでなく混雑状況も検索してください。
特に女子の場合、混雑した電車では痴漢に逢う可能性も否定できません。
うちの娘が盗撮に。痴漢被害に逢ったらすること
何時に家をでるのか逆算です。Door to Doorであることを忘れずに。最寄りの駅ではなく校門まで。厳密にいえば教室までです。
というのは、マンモス校ですと下駄箱で上履きに履き替えるのも時間がかかり、雨の日なんて校門を通ってから教室につくまで15分なんて学校もあるからです。
また、乗り換えがターミナル駅で混雑する場合、乗り換えの時間が計算よりもっとかかる場合があります。
たとえば永田町と赤坂見附は地下でつながっていますが、数年前に大規模な工事をしていて1年間ほど乗り継ぎが余分にかかり電車を一本遅らせたことが何度もあったからです。
また、同じ1時間の通学でも、座っていくのか立ちっぱなしなのかでも疲れ方は大きく違います。
うちは都心に住んでおり、都心の学校に通っていてdoor to door の時間はたった40分。ところがぎゅうぎゅう詰めの電車に乗るので読書どころか、リュックも背中から降ろして手に持たなくてはならないほどです。

いっぽう、都内お住まいではるばる埼玉の浦和で乗り換えの私立中学に通うお嬢さんがいます。
通学時間はドアツードアで90分。
駅からもスクールバスで、一見不便そうです。
ところが、通ってみると「とても快適」とのこと。
彼女はすいている下り電車の中で読書や試験勉強もでき、浦和からはなんと、電車でタブレット出して宿題をやったこともあるとのこと。
座れるので眠ることもできるでしょう。
駅からのスクールバスは駅と学校以外とまりませんので、寄り道もできないうえ、部活で遅くなった時などは夜道を歩くわけではないので、安全が確保されます。
単純に「通学時間の短さ」だけでは比べられないということです。
私立中併願校決め 施設の充実度
特別な施設や教材を用意している学校の記事を書きました。
私立中併願校決め 中高一貫校か高入ありか
中高一貫校でも、高校からの生徒を募集しない「完全中高一貫校」と、高校から生徒が大勢入学してくる学校があります。
文京学院大学女子中は高入が大人数ある中学校です。
長年勤めている数学の先生にそのメリットを聞きました。
「中学から入ったお子さんは高校入試がない分ダレてしまう。なんとなく上のほうの成績にいたのに、高入により自分の位置が変わることで緊張感が生まれるというメリットがある」とのことでした。

私は完全中高一貫校である三輪田学園の校長先生が、「6年間同じ仲間とやっていく意味」についてこんなお話をくださり感銘しました。
「中学でかならずうまくいかないお友達ができる。 でも6年もあればその友達と関係を作り直すチャンスが生まれる。人間関係の構築には3年では足りません。」
一人っ子の娘には中高一貫校で濃い関係を作ってくれるのではないかと期待し、完全な中高一貫校で志望校を探しました。
私立中併願校決め 部活
お子さんのやりたい部活のある学校で志望校を決めるという方も多くいらっしゃいます。
部活で学校選びをするための記事を書きました。
部活で決める志望校 首都圏中堅校
志望校は校長で選びなさい
学校は理念だけでなく校長先生の雰囲気が大きく影響します。
あえて前に出ない・存在感を出さない校長先生もいらっしゃいますが、またそれがその学校の味だったりもします。
「志望校は校長で選びなさい」 沖山 賢吾著
たった10名の校長先生しか出てこないのですが、この本を読むことによって学校選びで迷ったら、「校長先生のお人柄で決める」ということが有効だと知ることができました。
学校説明会で、生徒自慢の止まらない愛情深い校長先生にお会いしたことがあります。
生徒の名前や特徴を覚えていらっしゃる校長先生もいらっしゃいました。
ある学校では生徒が気軽に話しかけたり校長室をノックする姿を見たこともありました。
校長室の無い(校長先生は職員室にいらっしゃる)という学校もあります。
企業でも、トップが社員と輪になって働くような環境は伸びていますよね。
成人式後そのまま晴れ着で、母校に集ってくる。そんな愛着が持てる学校に通わせたいですね。
私立中併願校決め 面倒見の良さ
「面倒見」の良さは偏差値50以下には重要ポイントではないでしょうか。
中学の面倒見については、詳しく記事を書きました。
私立中併願校決め 女子あるある、制服のかわいさ
制服に関する詳しい記事を書きました
中学生の制服 セーラー服・私服【首都圏校】
【まとめ】中学受験 併願校の選び方【後悔しない】 8つの点
- 偏差値50あたりにおいては、第二志望選択は偏差値表をたよります
- 第二志望は広く調べ、数校選びましょう。
- 通学時間は数字に惑わされないようにしましょう。下り列車はおすすめ。
- 部活で選ぶ場合は、部活の実績まで調べるとよいです。
- 学校の雰囲気は校長先生のお話から分かる。生徒のお話が出れば良いサイン。