中学入試の過去問は何年分を何回?偏差値50以下・志望校決まってない場合
受験ご指南書には、
「過去問は最低5年分をやれ」
「10年分が基本だ」
とか書かれていますが、本当でしょうか?
偏差値30台から70台まですべてこれが当てはまるはずはないですよね。
御三家を目指している方はそれなりの戦いがあります。
アンダー50にはアンダー50の戦い方があります。
「過去問は志望校からのラブレター」とはいいますが、できることを効率よくやらなくてはいけません。
アンダー50は、2年分でいい。うちは、2校を2年分を丁寧にやりました。
5年分とかやったらおそらく「やりっぱなし」になってしまって、消化不良を起こします。
中学入試の過去問何年分やる?偏差値50以下の場合
もくじ
- 中学受験の過去問は何年分?アンダー50
- 過去問はいつからやるの? アンダー50
- 過去問は何周すればいいの?
- 志望校が決まってないなら過去問は銀本で
- 過去問スケジュールの例
- 中学入試過去問のやり方・準備
- 過去問をやった後分析の仕方
- 1月校の過去問はどうする
中学受験の過去問は何年分? アンダー50
「過去問は2年分で大丈夫!」
2017年の「進学レーダー」の表紙ににそうありました。
過去問は量でなく質で行け!
と我が家は2校×2年分を「丁寧に」やりました。
(12月に第二志望を変えたので、結果的には少し多くなりましたが)
過去問はいつからやるの? アンダー50
「過去問はいつはじめればいいの?」と疑問に思いますよね。
「9月の模試が終わったあたりから始めよう」と受験ご指南書には書いてあります。
でも、アンダー50は11月からで良いです。
ただし、塾に過去問を提出するように言われている場合は従ったほうがいいです。
そのメリットは、添削してもらえることです。
12月以降ですと、アンダー50の子はおそらく添削してもらえません。悲しいですがそれが現実。
でも見放されているわけではありません。アンダー50の子は、この時期に添削しても活用できないからです。
アンダー50の子は、できる・大丈夫と思っていた単元もここへきてなぜか忘れてしまったりしています。
新しい知識よりも、「できるところ」をより固める(スピードと精巧さ)ひたすら計算・漢字・暗記物をやる作業で忙しいです。
余裕がないと、この時期カンニングや答え丸写しをする子も出てきます。
アンダー50の場合、過去問の4科を通しでやるのは12月からで良いです。
12月は模試がなくなり、時間が空きやすくなります。
冬休みに入ると割と冬期講習で忙しくなりますので、冬休み前の12月の週末に通しでやるようスケジュールに書いておきましょうか。
11月に初めてやる過去問は第二志望校。
1教科ずつ空いた時にやっていくスタンスで良いと思います。
過去問は何周・何回すればいいの?
過去問は何周するべきか?
偏差値50以下の場合、第二志望が、ボーダーを超えるまでやるのがおすすめです。
同じ問題なんだから、取れるようになるの当たり前だろうって思われるかもしれません。
でも、傾向と対策を体で覚えることができますし、何より「超えた!」っていう心の拠り所を持てることだけでも価値があります。
第一志望がチャレンジ校の場合は「平均点」を超えるまでを目標としても良いと思います。
過去問スケジュールの例
11月 第二志望 2年前の問題
12月 第二志望 昨年度問題
第一志望 2年前の問題
1月 第二志望 2年前の問題 2回目 (ボーダー超えさせる)
第一志望 昨年度問題
埼玉校の過去問
第一志望 2年前の問題 2回目(平均点超えさせる)
第一志望 昨年度問題 2回目(平均点超えさせる)
志望校が決まってないなら過去問は銀本で
いろいろな学校の良問が解説付きで載っています。
4教科あり、国語だけは男女違います。
塾業界では「電話帳」といわれるほどの厚みがあるので、拡大コピーして取り組ませてくださいね。
中学入試過去問のやり方・準備
過去問準備の仕事はひたすらコピー作業です。
お家にコピー機があると良いのですが、A3に拡大できる機能がない場合、コンビニに行かなくてはなりません。
A3対応の家庭用コピー機は一番安いので29000円からありますが、カラーが付いているのがお勧めです。
中学受験の必需品 A3コピー機 一番安いこのプリンターに決まり
赤本の過去問は、拡大しなくては使えません。
本のままで拡大するときれいに撮れませんし、赤本をコピーしてるママは痛々しい(笑)ので、コピーする部分を赤本から切り離しましょう。
メルカリで売ることはこの際考えません。
そして赤本には縮小割合が記載されていて、解答用紙と問題用紙の縮小割合も違ったりするのでよく見ておきます。
ここでは「拡大をやや控えめにすること」これが裏技です。
(例えば148%にするように書いてある場合出来上がりがぎりぎりすぎて端が切れます。140%くらいにするとベター)
国語の読解によっては「著作権により本文を記載していません」という本文抜きの国語の過去問があります。
点数の付け方が難しいので国語はその年を避けましょう。
過去問をやった後の分析の仕方
過去問の洗い出し作業は何よりも大変です。
中学受験においてこれは親の仕事です。
丸付けして点数出すまでは簡単ですが、お子さんの「穴」を拾い出す作業に親は死にそうになります。
アンダー50ですから、「穴」というよりそのままそっくり抜けているってことも多々あります。
算数も「単なる計算ミス」ならやり直し。
「解説を見ればわかった問題」であれば次の周回に期待。
理科・社会は深入りせずに復習。
「できていた」問題でも、アンダー50の子は言葉が違うだけで答えられないということも多々あります。
怒らないでいることが本当に大変です。(私は怒り狂いました)
1月校の過去問はどうする?
1月の埼玉受験(地方校の東京会場)のスタンスは、アンダー50の人の場合おそらく合格をもらうための受験にする方が多いと思います。
その学校のHPにダウンロードできる過去問があるので、数日前にでも1回やるのがおすすめです。
やらなかったとしても合格できるとは思っても、「あれをやったから合格できたんだな」と思わせておくほうが本人のためにもなります。
中学受験過去問何年分やる?偏差値50以下の場合【まとめ】
アンダー50の場合、過去問よりももっとやるべきことがあります。
回数踏んだからと言って合格の可能性がアップするとは限りません。